ゴム風船の素材について
ゴム風船の原料は天然物質、ゴムの木から産出する乳状の樹液で作られており、自然環境にやさしい製品です。 但し、天然ゴム(=ラテックス)は日光や水によって分解される自然原料の為、分解作用は空気に触れたとたんに始まります。 空気やガスを入れた風船が長持ちをしない(半日程でしぼむ)のは、この為です。 また、ゴム風船は膨らませていない状態でお子様が口に入れたりすると、大変危険です。 保管には十分ご注意頂き、お子様には膨らませたゴム風船でお遊び頂く様、宜しくお願い致します。 |
風船を浮かせるには
ゴム風船に空気より軽い気体=ガスを入れると、浮かびます。(浮力についてはこちらをご参照下さい。) 空気より軽いガスとしては、ヘリウムや水素がよく知られています。 水素は可燃性の為、風船を浮かせるにはより安全なヘリウムガスが使用されます。 実際にゴム風船とヘリウムガスを使用する時には、どれくらいのヘリウムガスが必要か疑問に思われるでしょう。 ガスは、一般的に体積で表記されています。 お手元の風船や購入する風船の1ヶあたりの体積をお調べ頂くと、ガスの必要量が分かります。 風船1ヶあたりの体積×膨らませたい個数=ヘリウムガスの必要量(体積) |
バルーンリリースについて
バルーンリリース=風船飛ばしの事。 イベントや結婚式などで風船を飛ばす(リリースする)際には、環境への配慮が必要です。 ゴム風船の原料は天然物質ですので、風船飛ばしで飛んで行った風船は、いずれ生分解(外気で粉々に散る、土に還るなど)しますので、環境を破壊する事は無いと言えるでしょう。 但し、風船の口元に止め具を付ける場合は、生分解する紙製の物をご使用下さい。プラスチック製は自然に生分解しないので、注意が必要です。 ★ちなみに飛んで行った風船は・・・ 風船飛ばしだけでなく、不意に飛ばしてしまった風船も含めて、ほとんどは上空8km程度まで上昇し、凍結→細く粉々に分裂→拡散しながら地上に落ちてくるそうです。 ゴム風船が落ちてくる所を見ない、山や海の清掃で目立ってゴム風船を見つける事が無い理由です。 |
バルーンデコレーションについて
店舗・お店の飾り付けに風船を使用する場合、ゴム風船ですと半日程から徐々にしぼみ始めますので、管理・メンテナンスが大変です。 長期間の飾り付けには、塩化ビニール製の装飾専用風船をお薦めします。 |
風船で人間を浮かせる?!
ゴム風船にガスを入れて、ロープや紐で人間を浮かせるには・・・ 巨大風船も、中に空気より軽い気体=ヘリウムガスを入れると、浮かびます。 浮力は、体積1000リットルの風船で約1kg程度を目安として下さい。(直径約1m25cmの風船で体積約1000リットルです。) 50kgの方がヘリウム風船につかまって浮くには、直径5m~の風船にヘリウムガスを入れれば、物理的には可能ですが、予算的には現実的ではありません。 ※直径5mの風船+ヘリウムボンベ9本=35万円程で、しかも風船が割れたら終わりです。 ※うまくいくと無重力風ジャンプ程度は可能ですが、完全に浮かび上がるには風船の数を増やす必要があります。 ※浮力の計算には、風船のゴム自体の重さも考慮する必要があります。 ※逆に、水ヨーヨー風船のような小さな風船は、浮力も小さい為ヘリウムガスを入れても浮きません。 |
巨大風船をアドバルーンに?!
大きなゴム風船をアドバルーンのように使用するには・・・ 風船のゴム自体の重さ、ロープ、垂れ幕など文字布の重さと、風船の浮力(体積1000リットルの風船で約1kg程度が目安)でバランスが取れるようにすれば、物理的には可能です。 しかし、電線など周りに何も無いかの確認など、安全管理は全てお客様の責任で行って頂く必要がございますので、ご注意下さい。 (少し風が強い日ですと、45度又はそれ以上に傾きます。) 専門業者のアドバルーンは、生地も縫製も特殊な2~3mのバルーンを使用しています。 また、風の状況や天候など、掲揚時間内は四六時中監視をしています。 費用、手間など総合的に判断すると、業者に依頼して頂き、通常のアドバルーンを行って頂く事をお勧めします。 |
風船が割れて人間が登場?!
ゴム風船を割って、中から人が出てくる演出は・・・ 人が入れる大きさの風船はございますが、空気が抜けてしまってしぼんでしまったりすると大変危険ですので、お勧めしておりません。 紙吹雪や小さな風船などを巨大風船の中に入れて、安全で華やかな演出にしましょう。 |
ヘリウムガスの取扱いについて
風船にヘリウムガスを入れて配布する事は、取扱い許可の必要はありません。 但し、レンタルのボンベなどは大変重たいですので、取扱いには十分にご注意をお願い致します。 また、ヘリウムガスを吸い込み過ぎると呼吸困難になる恐れがありますので、声変わりなどの目的でヘリウムガスを吸い込むのは、お止め下さい。 |